港湾荷役
環日本海の重要拠点、能代港、秋田港において、
多様な港湾物流サービスを提供しています。
FEATURE 01
能代火力発電所用石炭の荷揚げ
能代港は、国土交通省により総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)に指定されています。リサイクルポートとは、陸上輸送に比べ、環境負荷の小さい海上輸送を活用することで、広域的なリサイクル施設への輸送を促すことで、資源の有効活用とCO2排出量削減を目指すものです。この能代港に隣接しているのが、東北電力能代火力発電所です。総出力は一般家庭400万世帯分の年間消費電力量に相当する180万キロワット。使用する石炭の量は年間約400万トンに上りますが、最新鋭の設備により熱効率は42%超を誇り、燃料使用量と二酸化炭素排出量低減の両立が図られた火力発電所です。
当社の拠点である能代港運事業所は、能代港の2つの岩壁までわずか300mほどの距離に立地し、同敷地内に港頭倉庫、近隣には定温倉庫を有しています。能代港における港湾荷役サービスの特徴の一つは、能代火力発電所の6万トン桟橋に接岸した石炭運搬船からの燃料となる石炭を荷揚げし、専用のベルトコンベアを介して貯炭場や発電所内に運び込む業務です。大型揚炭機(連続式アンローダー)を用いるこの業務では、経験を積んだフォアマンや合図員らによって、安全で無駄のないオペレーションが実現されています。
FEATURE 02
船舶代理店業務や製造業務を加えた一貫サービス
能代港における港湾荷役サービスの特徴の二つめは、能代港の1.5万トンならびに4万トン岩壁に接岸する外航船・内航船からの荷降し・荷揚げ業務に付随して、入出港に伴う船舶代理店業務や通関業務、植物検疫くん蒸作業をトータルに請け負えることです。それらの業務の基本は荷役作業に不可欠な各種重機のオペレーションですが、日頃からリフト、ローダー、移動式クレーン等の操作技術の習得や資格取得に取り組んでおり、さまざまな作業局面に応じて多能工として柔軟に対応できる準備をしています。
また船舶代理店業務においては、動静確認、バース操り、荷役業者との調整、入出港の際の関係省庁への諸手続き、パイロット・タグボート等の手配、船用品の積込手配等多岐に亘る業務をサポートしています。
これに加えて、陸上運送はもちろん、貨物の加工、袋詰め、木材・合板の選別仕分け等、多様多彩な付帯作業も可能です。特に融雪剤用の特殊用塩は、外航船から陸揚げした後、自社工場にて指定された仕様通りの純度・粒度に加工したのち、国内の最終製造拠点へ輸送しています。