SERVICE 03

林業

「循環型林業×一貫輸送サービス」で、
秋田杉を国内外にお届けしています。

FEATURE 01

山林の買取から森林資源管までをトータルに。

秋田県は森林面積が県土の7割を占める森林県で、このうち4割強を国有林が占めています。特に、スギ人工林の資源量(蓄積)が全国で最も多い県として知られており、「秋田杉」は「日本三大美林」の一つに数えられ、古くから建築用材や高級内装品に使用されています。こうした背景を受けて、秋田県は「第2期ふるさと秋田農林水産ビジョン」を策定し、森林の多面的機能の発揮と資源の循環利用の両立による林業・木材産業の成長産業化に取り組んでいます。

当社の林業サービスの基点となる「きみまち営業所」は能代市二ツ井町にその拠点を構え、循環型林業を展開しています。循環型林業とは「伐って、使って、植えて、育てる」というサイクルを通じて森林資源を持続的に活用していく林業のことを称しています。

原木の伐採、集材、搬出においては、高性能林業機械と呼ばれる林業専用重機のオペレーションやユニック車を活用した輸送ノウハウが不可欠です。当社ではそうした荷役業務を元来資源化しており、そのことに加え国内外に向けた物流手段や販路の確保を含む一貫輸送サービスを提供できる点を強みとしています。また森林オーナー様に対しては、管理業務の代行、販売先情報の提供や、山林の買取も積極的に行っています。全国の需要家に向けてはタイムリーな原木情報を提供するなど、国産材の循環物流にも貢献しています。

図(FEATURE 01)

FEATURE 02

選木業務の請負

当社では循環型林業の周辺業務の一つとして、原木の選木業務を請け負っています。林業業務で培った「木を見る眼」を活かした業務で、現在は国内トップクラスのシェアを誇る大手製材メーカー「中国木材株式会社」様からの委託を受け、能代市近郊に所在する能代工場内に「選木事務所」を設ける形で、選木業務を行っています。具体的には、入荷された丸太原木を目視で選別し、場内に配備された自動選木ラインに投入、選別された木材を指定されたストックヤードに積み上げるまでの一連の作業です。原木丸太の取り扱いには能代港運事務所から要員されたローダーのオペレーションチームが担当しています。

FEATURE 03

バイオマスチップの製造販売

循環型林業には端材の有効活用も含まれます。その一つがバイオマスチップです。バイオマスチップとは間伐材や建設廃材、剪定枝などの木質資源を細かく破砕・加工した燃料用資材で、特にバイオマス発電には欠かせないものです。バイオマス発電は、再生エネルギーの一種で、燃焼時に発生する二酸化炭素はそもそもチップが固定化したものであるため、カーボンニュートラルな発電手法です

当社は、林業事業で生じるロス材の有効活用と環境負荷低減を目的に、三種町にバイオマスチップを製造するバイオマスチップセンターを設立し、バイオマス発電事業者にこれを販売しています。敷地内にはチップ化するための原木をストックするヤードを有し、ヤード間の原木移動、破砕機への原木投入、さらに破砕されたチップの取り扱いにはバックホーやパケットローダーを用います。ここでも当社が強みとする重機のオペレーションノウハウが活かされています。